仙台教区の新司教にエドガル・ガクタン師
空位となっていた仙台教区の新教区長が決まりました。教皇フランシスコは元淳心会管区長で現松原教会主任司祭のエドガル・ガクタン神父を司教に任命されました。
フィリピン人のエドガル・ガクタン被選司教はアメリカ人のウェイン・フランシス・バーント司教(那覇教区)、スペイン人のヨゼフ・アベイヤ司教(福岡教区)に続く戦後3人目の外国人司教となります。
鎖国が解かれ、本格的な宣教が再開された我が国の教会黎明期の司教は全員が外国人でした。当然ながら、当時はまだ邦人司祭が育っていなかったからです。
時が流れ、邦人司祭が増えてから日本の教会は日本人聖職者が自治する方向に聖座は方針の転換を図りました。それに伴い、まだ若くて元気一杯の外国人司教に断腸の思いで退任を依頼して、次々と日本人司教に切り替えた経緯があります。
それが近年になって時計の針が逆行するかの如く、次々と外国人司教が着座する動きが加速化しています。これは世界でも非常に珍しいケースであり、私たちはその意味を熟考する必要があるように思われます。
それはさておき、エドガル・ガクタン被選司教の今後の活躍と仙台教区の繁栄を心を一つにしてお祈り致しましょう。
エドガル・ガクタン被選司教のプロフィール(以下、VATICAN NEWSより引用)
1964年生まれ、フィリピン出身。1981年-1985年、バギオのセントルイス大学で哲学、1986年−1989年、マニラのマリーヒル神学院で神学を勉強。1990年、神学生として来日。1993年、神学の勉強を完了するためにフィリピンに戻り、1994年4月、母国で司祭叙階。同年5月、再び日本に派遣された。1994年−1997年、大阪大司教区金剛教会・三日市教会助任司祭。1997年−2003年、大阪教区堺ブロック共同宣教司牧チーム。2004年−2012年、淳心会日本管区・管区長、2013年-2017年、カリタス大船渡ベース・ベース長、仙台教区・第4地区担当。2017年より東京大司教区・松原教会主任司祭。2020年、淳心会アジア管区・日本地区の地区長。