尊者カルロ・アクティス列福!

 

 2006年に15歳の若さで帰天した尊者カルロ・アクティスの遺骸は腐敗を免れ、今でも普通の少年が眠っているようにしか見えません。バチカン列聖省はこの尊者の生前の善行と熱意溢れる信仰を称え、2020年の10月10日に彼を福者の列に加えました。

 福者カルロ・アクティスは裕福な家庭に生を受けましたが、子供の頃に貯金をはたいて、いつも教会に通う道で見かけるホームレスの人に寝袋を買ってあげたことがきっかけで貧民に奉仕する人生を歩み始めました。

 巧みなジョークで教師や級友を笑わせることを得意としたカルロでしたが、幼少時より常に神の視点から世界を見つめる特異な能力に恵まれていました。

 コンピュータの分野で類稀なる才能を神から与えられたカルロは「現代社会において教会に来る人が少ないのはご聖体のうちにイエズス・キリストが現存することを信じない人が多いからだ」と考え、9歳の時にご聖体の奇跡の研究に着手し、世界各地で発生した「ご聖体の奇跡」を収集したウェブサイトを誰の力も借りずに自力で立ち上げ、神から与えられた才能を神に返しました。

福者カルロ・アクティスが製作したウェブサイト

 天才少年、カルロは自分に与えられた特殊な才能に奢り高ぶることなく、常に自分自身の行動を神の視点から見つめ直す反省に勤しむ日々を送っていました。

 「幸福なときの視線は神を見ている、悲しいときの視線は自分自身を見ている」

 彼が残した名言に学びたいものです。


(福者カルロ・アクティス 列福の瞬間)


(ありし日のカルロ少年)


(1分7秒より英語で伝える福者カルロ・アクティスの生涯 ※英語には多少のイタリア訛り有り)